すいません。昨日スローペースの検証をするとお伝えしたのですが、まだデータの計算が終わっておりません。

ということで本日は「ダノンプレミアムは本当に強いのか?」ということついて検証してみます。

皐月賞をはじめとする前哨戦で有力馬が次々と敗れ、混沌としてきた日本ダービーですが、皐月賞を回避したダノンプレミアムも「まさか」と思われている方も多いのではないでしょうか?実力が世代ナンバーワンなのは間違いないんですが

そこで、今日はダノンプレミアムと過去の馬を比べながらその強さを見ていきたいと思います。

ダノンプレミアムは朝日杯フューチュリティステークスと弥生賞を勝利しています。今回は朝日杯の過去レースから比較をしていきましょう。

と、ここで不吉なデータが実はこの10年、朝日杯と日本ダービーを両方勝った馬はただの1頭もいないんです。1990-2016年までのデータを見ても、両方勝った馬は1991年のミホノブルボンと1993年のナリタブライアンのみ。その後、ナリタブライアンは三冠馬、ミホノブルボンは皐月賞と日本ダービーの二冠馬に輝きました。両馬とも歴史に残る名馬であることは間違いありません。

ところが、この2頭とダノンプレミアムを単純に比較することはできません。というのは、2014年からこの朝日杯、阪神で開催されているんです。

ここで面白いデータをご紹介します。この阪神1600mのコース、レコードが1:31.1なんですが、そのレコードホルダーがなんとあのウォッカなんです。しかもレースは2006年の阪神ジュベナイルフィリーズ。現在の朝日杯と同じ阪神1600mのレースですね。

ご存知の通り、ウォッカは牝馬ながら2007年度日本ダービーの優勝馬です。ダノンプレミアムの朝日杯の走破タイムが1:33.3で、0.2秒差ですから、このタイムはかなり優秀だと言えます。

ちなみに朝日杯が阪神に変わった2014-2016年で最も速い走破タイムは2015年のリオンディーズで、1.34.4となっています。ウォッカとダノンプレミアムのタイムがいかにすごいものかおわかりいただけるのではないでしょうか?

また、2006年の阪神JFはその後ウォッカを含め、実に4頭のGⅠ馬を輩出しているのですが、このうち1:33.84着だったローブデコルテは、日本ダービーと同じ東京2400m2007年オークスを勝っていることも心強いデータです。

なお、ダノンプレミアムが優勝した昨年の朝日杯ですが、今回有力馬の一頭であるステルヴィオが2着でした。走破タイムは1:39.9。時計だけ見ると逆転は難しいように見えます。

不安材料があるとすれば、ウォッカとステルヴィオは順調に使われてきたのに対し、ダノンプレミアムは皐月賞を回避したように順調さを欠いた点でしょうか?

ここで勝つようであれば、三冠馬にはなれないとしても、ナリタブライアンやディープインパクト級の馬になる可能性がありますね。

弥生賞についても次回以降検証したいと思います。