ついに日本ダービーの枠順が発表されました。注目のダノンプレミアムは1枠1番。さて、どうなることやら…
さて、今回は、2018年の皐月賞がレベルとしてどのようなものだったのかを検証していきたいと思います。
日本ダービー馬を数多く輩出しているレースである皐月賞。1990年から2017年までの28年間に、なんと9頭もの馬が2冠を達成しています。この中には、3冠馬であるナリタブライアンやディープインパクト、オルフェーブルはもちろんのこと、昨年キタサンブラックに破られるまで最高生涯賞金の座を守っていたテイエムオペラオー(先日亡くなってしまいました。とても残念です)や、ドバイシーマクラシックで2着に入ったドゥラメンテも含まれています。
2018年の皐月賞優勝馬はエポカドーロでした。このレース、ご覧いただけるとわかるように、前の3頭がかなり飛ばしていて、最終的にかなり離れた2番手集団を追走していたエポカドーロが差し切るという少し珍しいレースだったんです。
一見するとかなりハイペースのように見えるのですが、下の表を見てください。
2018年の皐月賞の前半1000mは59.2なんですが、実はこれ、過去10年(すいません。時間の関係で10年間しか調べられませんでした)では6位タイのタイムなんです。1番手グループと2番手グループがかなり離れていたので速いように見えていただけで、ペースとしては例年と同じだったわけですね。前に引っ張られなかったエポカドーロもすごいんですが、このレースは鞍上の戸崎ジョッキーの好騎乗だったのではないかと思います。
これは全体のタイムを見ても明らかです。下の表を見ると、2018年の皐月賞走破タイムは2:00.8で、過去29年の中で18位タイの成績なんです。
日本ダービーの行われる東京競馬場は直線が長く、上がりの速い馬が有利と言われます。月曜日の記事でもお伝えした通り、過去10年のダービーで前を走っていた馬は苦戦傾向にあることからも、これは間違いないと思います。
この29年間で日本ダービーを逃げて勝った馬は1992年のミホノブルボンと1997年のサニーブライアンしかいません。エポカドーロの勝ちタイムはこの2頭よりも上なのですが、うーん… 1着までは難しいかもしれませんね。
むしろ積極的に狙っていくのであれば、上がり最速(34.8)のステルヴィオ・キタノコマンドール・グレイルでしょうか。この3頭は2018年皐月賞4、5、6着馬なのですが、3着のジェネラーレウーノからクビ、ハナ、ハナ差なので、距離が伸びれば逆転可能、と考えるのはちょっと強引ですかね。
ということで結論。「今年の皐月賞のレベルは例年より少し低い。狙うなら上がりの良かった馬」とさせていただきます。
エポカドーロ大好きなんですけどね。
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