いよいよ明日に迫った日本ダービー。本当に楽しみですね。「戦国ダービー」などと言われていますが、果たしてどうなることやら…
今回は「日本ダービーで必要な上がりタイム検証」と題して、各馬のそれぞれのタイムを見ていきたいと思います。
月曜日の記事で「スローペースになった時はどうなのかを検証する」ということを書きました。先行脚質が多い今年の日本ダービーはスローペースになってもおかしくないのですが、やはり重要なのは最後の直線でどれだけタイムを出せるかなのだと思います。
そこで、今回は1800mのタイムから各馬がどのくらいの上がり脚を見せれば良いのかを考えてみたいと思います。
今回比較に1800mを選んだのには理由があります。①出走馬の多くが1800mのレースを経験している、②日本ダービーは2400mのレースなので、上がりタイムを算出しやすい、という2点です。
もちろん、このタイムは出走時期も競馬場も違うため、脚質や成長その他の要素は一切含まれていません。また、計算も独自で行っていますので、誤りを含んでいる可能性があります。あくまでも参考程度でご覧下さい。
今回の出走馬で、実は比較するために最適な馬がいるんです。青葉賞を勝ったゴーフォザサミットなんですが、この馬は共同通信杯の1800mタイムが1:47.7と優秀(この時の優勝馬はオウケンムーンで、1:47.4という破格のタイムでした)な上に、今回の日本ダービーと同距離である東京2400mのタイムを持っている馬なんです。
ということで検証を始めます。下の表を見てください。
この表は、各馬の1800m最速タイムを一覧にしたものです。黄色く塗ってある馬は1800mの実績がありませんので、2000mのタイムを単純に0.9倍してタイムを算出しています。
さらに、ゴーフォザサミットの青葉賞タイムから1800m時点のタイムを調べてみると、なんと1:50.3。かなり優秀なタイムですね。(Yahooなどで通過タイムを見ると1.50.0となっていますが、これは先頭のディープインラブのものです)
共同通信杯と青葉賞の1800mタイム差は2.6。このタイムを各馬の1800mタイムに加え、青葉賞のタイムである2:24.4を元に必要な上がりタイムを算出すると…
なんとダノンプレミアムが脱落するという結果に。かなり衝撃的…
「でもこれってデビュー戦のタイムじゃん。ここから成長分考えたらもっといいタイムになるんじゃないの?」と思っている方もいることでしょう。そこで、ダノンプレミアムが優勝した弥生賞のタイムでも比較をしてみることにします。
ダノンプレミアムの弥生賞タイムは2:01.0。これを0.9倍すると1:48.9と、なんと0.2秒しか変わらない結果となるんです。青葉賞のタイム2:24.4と同じタイムを出すために必要な上がりは33.3となり、今までに記録した33.6から0.3速く走らないとならないんです。
繰り返しますが、この比較は様々な条件を一切無視しています。今週の追い切りを見ても、ダノンプレミアムをバッサリ切ることはできませんし、展開次第ではあっさり勝ってしまうかもしれません。
しかし、過度の信頼は禁物であるということだけは言えると思います。
ワグネリアンは計算上だとレースレコードになりますので、これはちょっと現実的ではないですね。外枠だし。
ということで結論。
今年の青葉賞馬ゴーフォザサミットはかなり強い。逆転の可能性を考えるとキタノコマンドール・コズミックフォース・ステルヴィオ・ブラストワンピース・ワグネリアンか。ダノンプレミアムは成長分に期待。
最終予想は今晩か明日の朝アップいたします。
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